生物多様性シンポ 鳥羽漁業に希望が…

「この30年間でつぶしてしまった伊勢湾のアマモや干潟の再生は5年間でできる」 
     どうすればできるのでしょうか…


生物多様性シンポに参加しました。
示唆に富むお話ばかりで、思いがけずヒントを得たような満足感でした。


「伊勢湾の漁場環境が悪化し若者に跡も継がせられない」
漁師さんたちの訴えは年々深刻さをまし、私も胸の痛くなる思いを幾度も幾度も体験してきました。
海苔、カキなどの養殖、生魚…。

いったい、どうすればいいのか。
鳥羽の漁業は将来どうなるのだろう。
八方塞がり…。
何か、手がかりを、学ばなくては、と。


今日の三重大の前川行幸先生の行政を巻き込んだ実践と検証は
伊勢湾の再生に希望を見いだすものでした。


英虞湾や二見でのヘドロ浚渫とアマモの再生で
実際に魚やアサリ貝が増えている。
松阪沖の干潟再生でもアサリが増え、他の漁場から羨ましがられるほど。


「この30年間つぶしてしまった伊勢湾のアマモや干潟の再生は5年間でできる」
という計算データもあるのだそうです。(この部分を詳しく聞いてみたかった…)


生物の多様性を高め、伊勢湾の海を豊かにするために、
漁業者、研究者、行政(環境省、県、市)、市民…がどうつながっていくのか。
テーマですね。考えなくちゃ…。



<「伊勢湾における命の連鎖、生物多様性の現状と課題について」
前川行幸三重大教授>