当局と議会 切磋琢磨の予算委員会閉会

「私はやると言ってやらないことが一番いやなことだ。過去5ヵ年の議員質問への答弁を調べ、市の懸案事項を明確にするよう指示をした」―市長の挨拶


昨日で予算委員会が閉会。4日間があっというまでした。
■市長の挨拶はズシンと手ごたえを感じるものでした。
「私はやると言ってやらないことが一番いやなことだ。一般質問後、課長会議で過去5ヵ年の議員質問への答弁を調べ、市の懸案事項を明確にし対応するよう指示をした」―というものです。
後席の課長らもきちんと聞いていたので、大いに期待できます。


「検討する」と答弁をもらって、数ヶ月で、即、実現したこともいくつかあります。そんなときは役立てて議員冥利に尽きるというものです。苦労も吹っ飛びます。でも、いつまでたっても音沙汰無し、各種委員会でそれとなく担当課長に探りを入れてみてもリアクションなしということも。これはイヤでした。
もちろん真剣に検討の結果、不可能であればそれは仕方ないことで、きちんと検討経緯を伝えてほしいのです。


「すでに財政課に指示しました。改善します」と副市長
  予算委員会の審議が、さらに市民の皆さんに役立つものになるよう〜 


■全委員が最後に数分コメントしますが、私は、予算書の関連資料の充実改善と市あげての産業活性化への取り組みが弱い点を指摘しました。
資料の充実については、閉会後、副市長に確認すると「すでに財政課に指示しました。改善します」との答え。
事務事業総括表などはもちろん、積算根拠なども盛り込み、予算委員会の審議が、さらに市民の皆さんに役立つものになるよう、当局の取り組みを求めました。当局と議会の切磋琢磨の予算委員会は、提出される資料の構成と質によって、さらに磨きがかかるはずです。
来年は近隣自治体の上をいくものになりそうです。


( 実は、私は若い頃に頸肩腕症候群、今は変形性頚椎症のため、疲れると人の話を聞くのがつらいです。単純な楽しい話は大好きで皆さんから相談をいただくのは問題ないのですが、当局の数字を含めた話は首が痛いキンキン状態です。だけど、目で見ればはっきり確認できるので安心なのです )


もう一つは産業活性化は課まかせではなく、市あげて取り組んでほしいということ。一昨日の朝日新聞三重版にも、熊野市の地域振興課が担当者1名をはりつけて「熊野地鶏」の販路開拓で県外営業、かんきつ類の海外輸出をめざすとかの記事。鳥羽より困難な地域ががんばっている。厳しい企業誘致より、もっと、足元から産業を作り出すことにエネルギーを投入すべきではないのかと。