議会基本条例 2

運用されなければ
ただの選挙前のパフォーマンスに終わってしまう


今、議会報告会が各地で開催されています。私も12か所にお邪魔します。皆さんからは「条例には美辞麗句が並んでるけど、そんなにすぐに議会が変われものなの?」…そんな声も聞こえてきます。確かにそうです…。つい先日も、ある議員から、こんなに自分たちがしんどくなる条例をつくらないといけないのか、他市はつくってないのに。こんな意見も飛び出しました。まぁ、それほど、この条例の具体化は大変
な努力を必要とします。


「運用されなければ何にもならない」ーー鳥羽市議会がお手本とした京丹後市の大同議長さんはそう言ってます。議会も視察し、私も直接お話を伺った方です。条例を作るだけでは、ただの選挙前のパフォーマンスに終わってしまいます。全国でもそういう事例が現実に起こっています。


 その点で、やっぱり、議会改革を促進するの市民パワーだなとつくづく思います。報告会参加者からシャープな質問や意見が出されているのです。力強いです。以下に紹介します。
 ●条例をつくるというが、議会として当たり前のことばかりやないか。これまではそうやなかったんか。おかしいのと違うか。
 ●この条例に罰則規定はあるのですか。ないのですか。
 ●議員定数や報酬を別の条例で決めるとあるが、議員が提案する場合となっている。では、市民は提案できないのか。市民は関われるのか。
 ●公聴会参考人制度を活用するとあるが、具体的にはどうか。何名構成メンバーをどう考えているのか。議会べったりの人が選出されるのではないのか。
 ●一般選挙後にこの条例についての研修を行うとあるが、どういう形でやるのか。新人だけが対象なのか。議員同士だけではなれあいになる。市外部から有識者を講師に招くべきでは。勉強してもらわないと困る。
 ●政策提案の透明性の7条件は大事なことだ。もっときちんと市民に伝えてほしい。
 ●報告資料はもっと市民がよくわかる丁寧なものにしてほしい。事業だけだけでなく財源も示してほしい。意見書もどの省に送付したのか示すだけで理解しやすくなる。


本当は議会の議会が条例をきちんと運用するようチェックし促進を図る「市民委員会」のようなものが必要かもしれない…考えさせれられました。