第五次鳥羽市総合計画(案)の報告

今後10年の方向を定める最上位計画ですが、果たして…。
議会のチェックと提案でよりいいものに…。


第五次鳥羽市総合計画(案)が完成し、12月議会に上程される予定です。昨日から二日間、議会に対しての報告が行われました。

市民委員、学識者経験者、職員ワーキングからなるまちづくり提言会議が意見を出し合い、それをコンサルがまとめたものです。


議会への報告は最後の段階です。
日頃、予算、決算、常任委員会等を通じて、各課の施策を吟味している議会にとっては、この懸案事項が欠落している、この点は拡充すべき、新たな方向性を明記すべき…と修正提案がいくつもありました。
第4次後期計画と比較しても、雇用、産業振興分野の記述が不十分すぎる。菅島緑化回復という重要な課題についても欠落。課によって充実度にバラツキがあり、記述の統一性も不十分で、意味不明な「まちづくり指標」もある。肝心の資料がない、かと思うと、どうでもいいような資料がある。最終チェックが弱い…と私。


きっと、市民の皆さんがたくさんの貴重なご意見を出してくださったと思うのです。しかし、それをプロとしてどういかすのか、やはり、日常の課の構え、実力の問題ということなのでしょうか…。
市民にとって、議会にとっても、今後の10年の方向を定める最上位計画ですが、果たして、庁内ではどの程度の位置付けなのか…。なによりも市民が見てよくわかるものでなくては…。疲れました。


ただ、議会がこれだけ時間をかけて総合計画審議をしたのは初めてのこと。当局も修正提案に対して柔軟な姿勢があった。この点は当然とはいえ、評価できるのか。議会のチェックと提案が反映されれば、より充実したものになります。


議会基本条例のお手本とした京丹後市では、総合計画の審査を常任委員会単位で所管部分についてを3日間審査。議会側で修正項目を161項目挙げ、さらに執行権の問題もあるので議会で再議論し119項目に絞り修正したとか。
鳥羽でも質疑後、議会だけの議論をし当局に文書提案する−このスタイルができれば、条例のいう「議会討論」です。それにしても、こんな地道な会議の場も、ケーブルテレビで放映してほしいなぁ。何よりの議会活性化効果が期待できるのに。