一般質問−妊婦さん、高校生の交通費支援を

  朗報です!!
 「子育て支援として有効です。
  来年度実施にむけて進めていきたい」 と木田市長が答弁
      妊婦さんの健診時の交通費を支援します 


一般質問のご報告です。

 
 人口減を食い止める子育て支援について質問します。
昨年、今年と私たち議会は、市内各地で議会報告会を開催しました。初めての取り組みでした。皆さんの厳しい暮らし向きや、懸案事項の解決にむけて町内会さんが必死になってらっしゃることがよくわかりました。市長は毎年各地に出向かれてますので、すでによくご承知のことと思います。
 

私が参加した会場でも、貴重なご意見や要望がありましたが、中でも、改めて痛感したのが離島や南鳥羽などの皆さんの足である、公共交通の利便性確保がいかに切実であるかということです。市の中心部では考えられない、叫びのような要求。それは地域に住み続けていきたいという強い意思、願いがあるからです


 市のさらなる支援はいうまでもありませんが、やはり、根本的には国の支援の拡大がどうしても必要です。議会としても、国や県に向けて直接要望をあげていく、運動していく、それが大事なんだと痛感した次第です。今回は、こういう問題意識に立って、二つの交通費の支援を、人口減を食い止める子育て支援と定住促進策として提案したいと思います。


■一つは妊婦さんの健診の交通費支援についてです。昨年の報告会でのこと、「島で若いお嫁さんらが赤ちゃんを産んでくれる。島の未来そのものだ。健診費用は国で無料になったが、それでも船で伊勢の病院まで1日かかりで行かんならん。なんとか、船の運賃ぐらいタダにして応援してやれんものか」こんな声が上がりました。ほんとにその通りです。
私は、鳥羽の元気のバロメーターは出生数だと思っています。特に、離島や南鳥羽はなおさらです。まず、現状について聞きます。健康福祉課長、平成11年度の出生数、21年度の出生数はどうなっていますか。
【健康福祉課長答弁】
平成11年度は215人。21年度は134人です。


■この10年で出生数が38%、4割近く減った。次の10年間を考えると空恐ろしい気持ちがします。この数字に、いかに妊婦さんを大事しなければならないかが、端的に出ています。そこで聞きますが、現在の妊婦さん、鳥羽、加茂、南鳥羽、離島各島、地区別の人数と合計数はどうなっていますか。
【健康福祉課長答弁】
鳥羽41人、加茂15人、南鳥羽9人、離島は桃取1人、菅島2人、神島2人で合計79人です。


■桃取1人、菅島2人、神島2人…。大事な大事な赤ちゃんと妊婦さんの存在ですね。鳥羽の未来を開いてくれる赤ちゃんたちです。市も議会もあげて妊婦さんを応援したいではありませんか。そこで健康福祉課長、妊婦健診の交通費の支援、過疎計画に盛ってありますが、その実現、一刻も早くしたいです。いつからと検討していますか。
【健康福祉課長答弁】
平成23年度実施に向けて検討中でございます。


■うれしいことです。私も、過疎地域自立支援計画策定のさい、なにより効果が高いと思い、早速、担当課に検討をすべきと伝えると課も検討中だが、具体的支援方法で線引きが難しいとのことでした。
 それで、私も全国の事例を調べてみました。各地いろいろです。交通費の実費支給や、一律数万円の支援、本土から数時間かかる離島では宿泊費を支援している町もあります。鳥羽の離島でも夜中陣痛が来ると大変なので、事前に早く産院に入院したり、本土の親戚に身を寄せたりしていると聞きます。ぜひ、妊婦さんに直接お話しも伺って支援方法を決めてほしい思うわけですが、一つの案として私も提案したいと思います。


 【市内に在住するすべての妊婦さんを対象に、自宅から通院先産院までの健診にかかる交通費についてーー
 ・バス、定期船、鉄道等の公共交通については実費支給。
 ・自家用車の利用の場合は、燃料費相当分を支給。
 ・タクシーの利用は、妊婦一人につき1往復分を限度に、片道1万円を上限に支給する。―】
 担当課に事前に通知してありますが、試算結果はどうですか。
【健康福祉課長答弁】
200万円程度です。


■200万円でできるんですね。最後に市長にご見解をお聞きします。市長はこれまで6年間、子育て支援策を次ぎ次ぎ、実行に移されてきました。きっと、人口減少対策の効果も期待されてのことだと思います。この妊婦さんへの交通費支援、実施されれば、人口減対策の新たな先進施策となると思います。いかがでしょうか。
【市長答弁】
子育て支援として有効です。県内でも全国でも実施事例は少ないですが、鳥羽市として実現に向けて進めていきたいと考えております。


■離島や南鳥羽地区の若いカップルを励まし、来年の待望の赤ちゃん誕生に大きな弾みになることを期待いたします。


※支援方法は今後具体化されます。離島で一番遠い神島は鳥羽までの定期船運賃は往復1420円。本土で一番遠い国崎は鳥羽までのバス運賃は往復1000円。さらに伊勢市などの産院まで通院しています。