増税議案を委員会が否決!

2万円増税が必要との確信があるなら、議員は堂々と議案に賛成すればよいのです。
確信がないから否決するしかないのでしょ〜!!


今日の総務民生常任委員会
鳥羽市議会議員の責任の軽さに愕然としました。


市長の国保増税議案の撤回表明について、「国保運協をなんと考えているのか」と怒りをあらわにしたという運協委員長の山本議員、「議会を冒涜している」と怒った議会運営委員長の寺本議員、など撤回に反対した議員が、この議案を否決したのです!なんということでしょうか。
いったいどんな見識なのか。
市長の議案撤回に反対ということは、この議案が重要との認識が大前提でなくてはなりません。だから撤回を認めないということなのです。ところが可決せずに否決するとは!


しかも、運協の委員長である議員が、自ら議案を撤回するとして、今度は値上げ幅を修正しようと軽々しく言い出す。では、2万円の増税根拠はいったい何なのか。勝手に折衷案で1万円にしようなどとは。(議員は予算を伴う議案の修正はできません)


運協の議事録を読むと、副市長と山本委員長は一貫して大幅値上げを先導しています。これに対して、委員さんからは「一般会計からの繰り入れは可能か」「市の財政は我々にはわからないので、どれだけ出せるか示していただいてから税の値上げ率を考えないと仕方がない」「大幅値上げでは払えない人が出てくるのでは」「後期の制度がなくなるま値上げ幅を少なくして頑張ってほしい」「資格証をもった方がみえて特別療養費を出したり短期保険証を出してもらいにいったりしている…」…の意見が出ているのです。


ところが、運協委員のこの期待の声に対して、副市長は一般会計繰入金のカット分1億6千万円の繰入を明言せず、赤字が出た場合に23年5千万円、24年に7千万円充当すると答えたのみ。つまり、余裕会計にして赤字補填を避けたいという思惑なのです。それで安心してこの議会に一般会計に財調・減債・退職金基金に2億5千万円も積立てたのです。


もう一つ、私が恥ずかしいと思った議員の責任の軽さは、平成18年度からの国保税引き下げについてです。当時10億円の基金・繰越金を国保世帯に還元しました。当然のことです。長年高すぎる国保税を納めてきたのですから。値下げ分は、国保世帯の消費や他の租税公課にまわりました。収納率向上や滞納者の支払いにもいい影響がありました。国保に加入している議員だって大助かりだったのです。
それを、引き下げたから悪かったのなんの、グズグズぐずぐずいう議員が数名。情けないにもほどがある。自分も値下げ議案に賛成したんやろ!なんで反対しなかったんや!見苦しい。


振り上げた拳の下ろし方ぐらい、議員らで考えたらどうなのさ〜


だから、今回も、議員は、2万円増税が必要だとの確信があるのなら、堂々と議案に賛成すればよいのです。確信がないから否決するしかないのでしょ〜!
委員会を中断して山本委員長と市当局がひそひそ「打ち合わせ会議」をしています。いったいどうなってるのか。振り上げた拳の下ろし方ぐらい、議員らで考えたらどうなのさ。


これでは議会最終日に上程される議会基本条例が泣きます。
今回の議員の「市政チェック」は、まず、運協の場で発揮されるべきでした。議員3名も運協のメンバーなのです。