国保税の値上げ 私の考え

  値上げを認めるかどうか−
       私の判断基準は4つです!!!


<幸子だより1/23日号から>
■私の国保税の値上げに対する基本的な考えをお伝えしたいと思います。現在、国保加入世帯は全世帯の半数です。しかし、会社の社会保険に加入している若い世代も退職すれば国保に加入します。国保は昔は自営業者、農漁業者が中心でしたが、今は年金生活者や失業者が増え、自営業者の所得も不況や構造改革なので急減しています。


■ところが、国が国庫負担を削減し、その削減分が国保加入者の税負担に転嫁されました。低所得者が多く加入し保険料に事業主の負担がない国保はもともと国の適切な財政支援があって初めて成り立つ医療保険です。しかし、国は国庫負担を復元せず、国保の財政悪化と保険税高騰に歯止めがかからなくなってしまったのです。


■その結果、国保制度は独立採算制が原則なので、赤字が出れば国保税を引き上げることになり、それを回避しようとすれば、一般会計から繰り入れるしかない。つまり、値上げか、市税の投入しか対策がないのです。

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■そこで、値上げを認めるかどうか。
私の判断基準、市政チェックのポイントは4点です。


1、一般会計からの繰り入れについて懸命の努力をしているか―。
 基金に2億5千万円も新たに積みながら繰り入れしない、これは通りません。財政面では同じ近隣の南伊勢町志摩市もカットどころか、さらに一般会計から1億円を投入して国保世帯の医療を守ろうとしているのです。同レベルの繰り入れは必要です。


2、医療費の高騰を抑える新しい取り組みを展開したのか―。歳入を増やし歳出を減らす具体的取り組みです。健康増進事業の強化やジェネリック薬品への切り替えなど、国保世帯への負担を回避するために、担当課がどれだけ必死になったのか。とことん努力をしたのか。


3、一人2万円もの値上げは新たな滞納世帯を生み出します。低所得者への法定外減免、たとえば、収入激変の場合の緩和策、多人数世帯減免、生活保護水準以下世帯の減免などです。減免制度を研究し、値上げと同時に提案しているか―。


4、改正条例の議会上程の前に、国保世帯への説明を実際の値上げ額を含めて行い、理解を得たか―。国保運協での説明で事足りるではあまりに安易すぎます。
 

★★★今回の鳥羽市の値上げ案について、この4点すべでにおいて評価できません。だから、認められません。
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